逆流性食道炎について
逆流性食道炎とは、胃液などが胃から食道の方へ逆流し、食道の粘膜が傷んで炎症を起こしてしまう病気です。主な症状は「胸焼け」ですが、治療をせずに放置しておくと慢性化してしまうため、潰瘍に進行したり、稀ですが、癌になることもあるといわれています。
胸焼けは、すっぱい液体がのどまで上がってきたり、胸がつかえる感じがしたり、みぞおちから首やあごに向かって焼けるような感じがあったり、げっぷを伴うような胸焼け、ひどい時には痛みとして感じることもあります。胸焼け自体がよく経験する症状のため、無関心のまま放置されがちですが、ひどい胸焼けが週に何度も起こったり、食後や横になったとき、あるいは前かがみの姿勢で、胸焼けが強くなるようであれば、逆流性食道炎の可能性があります。
当クリニックでは、胃液中の酸を抑えるH2ブロッカーなどの有効なお薬を処方していますが、お薬の効果は服用の仕方によって違ってくるので、詳しくアドバイスさせていただきます。再発が多い病気のため、症状が治まっても自分の判断でお薬の服用をやめないようにしましょう。