大腸がんについて
大腸がんは生活習慣に大きく影響を受ける病気です。
日本人は近年、食の欧米化により牛肉や豚肉などの脂肪分の高い赤身肉を食すようになりました。
赤身肉は動物性脂肪が多く含まれることや赤肉に含まれるヘム鉄が活性酸素を生み出し、がんのリスクを高めると考えられています。ハムやソーセージなどの加工肉もこれらが多く含まれます。
さらに飲酒により大腸がんになるリスクは引き上げられ、欧米人より体格が小さい日本人はアルコールの代謝に時間がかかり、飲酒の影響を強く受けます。
このような食の欧米化や飲酒、喫煙、ストレス等の日本人の生活習慣により、日本人は大腸がんになりやすいとされています。
大腸がんの症状には、血便・下痢や便秘を繰り返す・お腹の張り・体重減少・吐き気
などが見られますが、これらの症状が出ている場合はすでにがんの状態が進んでいることが多くなっています。
大腸がんやその他の大腸の病気を調べるために、 「便潜血検査」や「大腸内視鏡」などの検査を行います。
大腸がんやポリープがあると、便が腸内を移動する際に便と組織が擦れて血液が付着するため、「便潜血検査」では便に血が混じっていないかを調べることができます。
大腸カメラでは内視鏡を使い、出血をしていない早期のポリープやがんを見つけることができるため、病気の早期発見に繋がります。
大腸がんの予防には、健康的な生活習慣が重要です。バランスの取れた食事、運動、禁煙、適切な体重管理が役立ちます。
スクリーニング検査も重要で、特に50歳以上の人は定期的な大腸内視鏡検査を受けるべきです。
大腸がんは早期に発見されれば治療の成功率が高いため、定期的な健康診断とスクリーニング検査の受診が大切です。
症状がある場合やリスク要因がある場合は、早めに医師と相談しましょう。