肝硬変について
肝硬変とは、肝臓が硬くなり肝臓の通常の機能が果たせなくなる慢性肝疾患です。
慢性肝炎が長期化することで肝臓が硬くなってしまい、肝臓内にかさぶたの様な線維質ができてしまいます。
肝硬変になると肝機能の低下から、腹水や肝がんなどの合併症を伴います。
肝硬変になると、食欲不振・腹部膨満感・身体のむくみ・黄疸・倦怠感や疲労感・尿の回数が増える・尿の量が減る
などの症状が現れます。
長期にわたる慢性的な炎症が肝硬変の主な原因です。慢性的な肝臓の炎症を起こすのは、B型肝炎やC型肝炎ウイルスなどの肝炎ウイルスで、日本人に多い感染はC型肝炎ウイルスと言われています。
そのほかにアルコールの過剰摂取や薬物による肝障害、自己免疫性肝炎が原因となります。
肝硬変の治療には、まずは進行を食い止め、現在の状態の維持が望まれます。
軽度の肝硬変であれば、ウイルス性・アルコール性・非アルコール性・自己免疫性などの原因に合わせて、栄養状態の改善を行います。
中程度や重度の肝硬変で肝臓の機能が維持できなくなっている場合には、食事療法や栄養療法が用いられます。腹水や黄疸がみられる場合には腹水を取り除き安静にすることが大切です。